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たぶん11時くらいまでは雨が降っていて、地面を打つ雨脚は強く、降りやむ気配を微塵も見せなかった雨は突然のごとく降りやんだ。コートの表面を覆う砂は蒸れ、下から立ち上る蒸気が肌にまとわりつき、姿を現した灼熱の太陽が容赦なく肌を焼く。山の向こうから入道雲が迫りくる。夏だ。 |
確か前回の練習の帰り道だったか、初期の頃の話を高本君としていた。その頃は6時間活動していた。こんな猛暑の日に6時間。水を浴び、氷をかぶり、時々足をつり、時々気のいい人が差し入れてくれるアイスにみんなで顔をほころばせながら、6時間。 |
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確か、初期の初期はそれこそ日曜・祭日までやっていた。そのモチベーションとは何だったのか。高本君に言わせると「暇だったから」。そう一言で片づけられると言い返したくもなるのだが、実際その通りだと認めてしまえばもどかしさは消える。我々は暇人。我々は持て余していた。 |
持て余していたのが時間なのか自分なのか(あるいは両方か)。当時は持て余していること自体が後ろめたいような気がして、さりげなく忙しいふりをして精一杯の見栄を張った。そうこうしているうちに、今日で三十何回目かの誕生日を迎える堀君も立派なおじさんに近づきつつある。 |
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自分の中に膨大な時間が蓄積されている感覚は全くないが、身近な人の成長や年をとったという実感が自分の年齢の進捗を自覚させる。その実感を淋しく思う時もあれば、勇気をもらう時もある。今日は後者だ。そしてとりとめもないことを思い、他愛のない写真を撮る。 |